点数は限られてはいますが、イオンのPBブランド「トップバリュ・グリーンアイ」の名目で、オーガニック・無添加食材を全国のイオンのお店で購入することができます。
私は、ポーランド出身のオーガニックアドバイザーの資格持ちであり、日本人がもっともっとオーガニックの良さを幅広く知ってくれればいいのに!をモットーに、有機野菜や無添加食品についてのブログにて様々な情報発信をしています。
これまで、おすすめの有機野菜宅配サービスや有機食材店を始め、オーガニック事情にまつわる記事を多数掲載してきましたが、今回は、私がヘビーユーザー&大ファンであるイオンの「トップバリュ・グリーンアイ」商品についてご紹介をしたいと思います!
「トップバリュ・グリーンアイ」はどんなコンセプトで作られたの?おすすめ商品は?コスパは?について、お買い物体験談の話を交えながらお話していきます。
目次
- イオンの「トップバリュ・グリーンアイ」とは?成り立ちから現在まで
- イオンの「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」とは?
- イオンの「トップバリュ・グリーンアイナチュラル」とは?
- イオンの「トップバリュ・グリーンアイフリーフロム」とは?
- オーガニックアドバイザーが選ぶイオンの「トップバリュ・グリーンアイ」の人気・おすすめ商品
イオンの「トップバリュ・グリーンアイ」とは?成り立ちから現在まで
イオンが展開しているプライベートブランド(PB)の「トップバリュ」は日本の政府が定めた食品基準にのっとって製造をしているもの。いわゆる、一般的な商品です。
しかし!そんなトップバリュの変化球でもある「グリーンアイ」は、国内の基準よりはるかに高い、農薬や添加物を極力抑えた、より安心安全なラインナップのものです。
PBは、なるべく大量に安く作りたい!という思いから、大手スーパーのほとんどが現在積極的に取り組んでいるものですが、ワンランク上の安全性にこだわったPBというものは他社ではまだ取り扱いがありません。
(セブン&アイホールディングスのプレミアムPB、「セブンプレミアム」は無農薬・無添加ではありません。)
近年では、少しずつ知名度が高まり、商品点数も増えてきている「トップバリュ・グリーンアイ」ですが、実は既に1993年から始まっていたのです。
遡り30年も前の話ですが・・・少しずつ食の安全性や環境汚染に関して世界で注目されてきた90年代、早くもイオンも「安心安全」と「自然環境への配慮」を意識して「グリーンアイ」ブランドを立ち上げました。
最初は有機野菜をメインに取り扱っていましたが、その後、加工品や肉・魚まで範囲を拡大。抗生物質や成長ホルモンが使われたいない家畜のお肉や安全な水場で採れた魚介などに力を入れ始めました。加工品については、まずは味噌や豆腐などの販売がスタート。
2000年には、「トップバリュ・グリーンアイ」ブランドとして、有機JAS認定を野菜と冷凍野菜で取得。こちらは、日本の企業が取得した国内初の有機認定だったそうですよ!
2014年からは、より安全性が高いと言えるオーガニック商品をより広くPRするために、「トップバリュ・グリーンアイ」から「オーガニック」シリーズの販売を開始。2015年以降から150種類を超えるオーガニック商品が誕生したとのことです。
日本でオーガニックが少しずつ知られてきたのが2000年。イオンは、実は最初の最初から、時代を先駆けてオーガニックに取り組んでいたのですね!素晴らしい☆
そんなイオンのPB、「トップバリュ・グリーンアイ」には「Organic:オーガニック」、「Natural:ナチュラル」、「Free From:フリーフロム」の3つの種類があります。それぞれについての詳しい解説は次の章で!
イオンの「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」とは?
「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」はいわゆる有機栽培の農産物(化学農薬や化学肥料が使われていない野菜や果物)、それから化学合成添加物無添加の加工食品です。
農産物へのこだわり
「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」の野菜と果物は、国際的なオーガニックの規格である「有機JAS」の認定を得ているものとなります。
こちらのマークがついてきます↓
化学合成農薬と化学肥料を使わない
化学農薬は病気・害虫・雑草から作物を守る大きな効果がありますが、その反面、残留農薬が人間の体に悪影響を及ぼしたり、環境汚染につながったりします。
化学農薬を使わない=農家さんが自前で作物を守る必要があるということで、大きな負担となりますが、工夫次第では実現できないものでもありません。
手作業で虫や雑草を取ることもありますし、このような、コンフューザー、防虫ネット、天敵を活用して、化学農薬に頼らない方法で栽培を行っています。
化学肥料は、野菜が早く・効率よく育ってくれるために、土に撒く栄養剤です。有機栽培では、化学肥料は禁止されており、動物の堆肥や木くずなどを使った天然肥料(有機肥料)のみ使用が可能ですが、有機肥料で育った作物はが遅く、見た目があまりよくない(小ぶり・形が不揃い)のが特徴。しかし、有機肥料を用いられた野菜のほうが健康と環境への影響が少なく、野菜自体も美味しく、栄養価が高まる大きなメリットがあります。
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環境への負荷低減
更に、家畜の糞が堆肥となり、それが有機産物に使われ、収穫された作物のクズやわらなどが家畜の餌となる、といった持続可能なサイクルで、環境に優しい農業を実現できるのです。
人間が食べても安心安全な野菜であるというだけではなく、長い目で見て、地球環境も救えるといった2つの大きな利点があります。
遺伝子組み換え技術を使わない
日本で育てられている畜産物の餌の80%がアメリカから輸入されているものでありますが、その中でも最も多く使われているアメリカ産のトウモロコシは90%が遺伝子組み換えのものであります。
遺伝子組み換え技術がスタートしたのはわずか20年前。人間や環境にどのような影響を及ぼすのか?については、まだ使用年数が少なすぎるため、データが揃っていません。
有害であるかどうかわからないものであるということで、現時点では、遺伝子組み換え食品は不安材料の一つであります。
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以上が「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」の農作物の大きな特徴。どこで、どんなやり方で誰が育てたのかがわかるといった透明性があるので、消費者が安心して食材を購入できます。
イオンの公式サイトでも、農産物へのこだわりや生産者さんインタビューなどが掲載されているので、より詳しく知りたい方がぜひ読んでみてください!
加工食品へのこだわり
加工食品については、先ほどの、有機栽培された野菜やフルーツが使われたものを使いつつ、加工時に化学的に合成された添加物(着色料や保存料)を使用しないのが原理原則です。
なぜ化学合成添加物に気をつけなければならないのか?については、動物実験で、大量摂取をしたネズミがガンを始めとした病気を発症したため、人間にも悪影響が及ぼされると推測されているためです。
化学合成ではなく、天然由来の添加物は使ってもOKとされていますが、これらは身体への影響が極めて少ないといったことが保証されているといった安心感があります。
やはり、より安全安心な食材を選びたい場合には、「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」のものを選ぶといいでしょう。
「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」の商品ラインナップには野菜や果物以外にこのような加工品があります↓結構充実していますね〜^^
イオンの「トップバリュ・グリーンアイナチュラル」とは?
もう一つ、「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」に並ぶ商品シルーズは「トップバリュ・グリーンアイナチュラル」です。
こちらは、野菜や加工品ではなく、安心安全なお肉などの畜産物や魚などの水産物を取り揃えたもの。オーガニックとは言えませんが、日本で一般的な飼育方法で育てられた家畜や魚と比べて、より安全性にこだわった商品たちです。
畜産物
国産の飼料(もちろん非遺伝子組み換え)を食べ、抗菌剤や抗生剤などは無投与、解放された農場で育てられた健康的な牛・豚・鶏からなるお肉を取り扱っています。
ラインナップはまださほど多くはありませんが・・・
タスマニアビーフ
オーストラリアにある環境が良いことで有名なタスマニアで成長ホルモン剤と抗生物質無投与、遺伝子組み換え・肉骨粉由来の飼料を使用、などのこだわりがあるワンランク上のお肉です。
しっかりと認証も得ているので、本当なの?と疑う必要もなし。
安全性が保証されているだけではなく、脂肪が少ない赤身のお肉で、かみごたえ・弾力があり、かつ低カロリーでヘルシーといった味わいのところでも口コミが高い一品です。
国産ナチュラルポーク
新潟・愛媛の豊かな自然環境で育てられ、先ほどの牛肉と同様、抗生剤や遺伝子組み換え飼料を使われていない豚からなるお肉シリーズです。
牛と比べて、豚のほうが抗生剤を使わずに育てるのが難しいとされていますが、高度な飼育技術を用いて、なんとか実現できるよう長年頑張った結果なんだとか。
純輝鶏
新鮮で純白な水、国産の非遺伝子組み換え飼料、開放型鶏舎、出荷前の血液検査(鶏インフルエンザ予防)を徹底した鶏肉です。
こだわって育てられた割には値段も割とお手ごろなので、いいことづくしです。
水産物
売りは主にはノルウェー産のアトランティックサーモンと鹿児島産のうなぎ。養殖の魚は、家畜と同様、病気を防いだり、油たっぷりにぷくぷくと育ってくれたりするため、抗生物質を使用することがほとんど。
サーモンは、安全な海で採れた魚であることを保証する国際認証「ASC」を取得しているものであり、かつ冷凍せず日本まで輸出しているため、新鮮な食感を楽しめるのが特徴。
うなぎは、抗生物質を使わずに育てられ、加工品にあたるタレも無添加・無着色です。
他にも、アメリカやロシア産の鮭、さば、かつおなども「トップバリュ・グリーンアイナチュラル」の名目で展開されています。
同じ種類の魚が並んでいた場合はやっぱり「トップバリュ・グリーンアイナチュラル」のマークがついているものを選んだほうが気持ちよく食べることができますね!
イオンの「トップバリュ・グリーンアイフリーフロム」とは?
3つめの「トップバリュ・グリーンアイ」シリーズは、「フリーフロム」と呼ばれるもの。英語「Free from」からから来た名前の意味は、「〇〇から解放されている」、つまりは「不使用」。ちょっとこだわりの原材料を使い、添加物はなるべく抑えるといったコンセプトの商品です。
何にこだわっているのか?というところでは、現在、世界中で有毒と叫ばれている109種類の添加物は徹底的に排除していることです。
パンやお菓子、ハムなどは実は添加物の塊。「トップバリュ・グリーンアイフリーフロム」の商品を選ぶことで、不要な添加物を摂取しなくて済むので、選ぶならやっぱりこっち!ですね^^
ちなみに、「フリーフロム」にはこんな商品があります↓
それから、洗剤や化粧品。一般的な商品には以下のような添加物が使われていますが、「トップバリュ・グリーンアイフリーフロム」ではこちらは使用禁止に。
肌に優しい、天然由来の原料が使われた商品なので、アレルギー等がある場合には特に積極的に手にしたいシリーズですね。
イオンは実はめちゃくちゃこだわっていた!
私は、オーガニックファンとのことで、食材を購入する際には産地や添加物などをラベルで確認していたりとこれまでかなり気をつけてきたほうでしたが、イオンでお買い物をしている際に、「オーガニック」・「ナチュラル」・「フリーフロム」のラベルを見て、これはなんだろう?と気になったことから探索がスタート。
ラベルだけ見るとその商品が何なのか、なかなかわかりませんが、ウェブサイトをしっかり読んでみると、超極まったものであるということが判明!
イオンだけではなく、イオングループであるマルエツやダイエーなどでも「トップバリュ・グリーンアイ」商品を購入することができるので、お近くのお店で是非探してみてください!
オーガニックアドバイザーが選ぶイオンの「トップバリュ・グリーンアイ」の人気・おすすめ商品
さてさて!これより、私が、切れたら必ず補充しているおすすめの「トップバリュ・グリーンアイ」の商品をいくつかご紹介します!
(私は、オーガニックへのこだわりが強い人間ということで、今回は「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」が多めにピックアップされていますが・・・)
「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」
オーガニック豆腐
中国で生産された有機大豆を元になっていて、添加物も豆腐を作る際には必要不可欠なにがりのも使用。
150gのトレーが3つ入ったコンパクトサイズのお豆腐です。
味は、正直普通の豆腐とそんなに変わらない気がしますが、やっぱりこの「オーガニック」というマークに惹かれ、いつも買っています。
オーガニックバナナ
コロンビア産のバナナ。オーガニック農法で育てられているだけではなくて、生産者さんがきちんと利益を得て、人間的な生活ができることを保証した「ビオトロピコ・フェアトレード」認証と「レインフォレスト・アライアンス」認証を取得しています。
こちらのバナナ、めちゃくちゃ甘くて本当に美味しいんです!オーガニックの野菜や果物は、栽培に時間がかかる分、たくさんの栄養を蓄えて、味も複雑で濃厚になるのです。
オーガニックの果物は、郵送時に商品が痛まないように撒かれる農薬(ポストハーベスト)も使われていないので、安心です^^
オーガニックいりごま
白・黒どちらも展開されています。
オーガニックのゴマを焼き上げたものですが、ラベルの紹介文にあるよう確かに香ばしい!焼きたて感があるとても美味しいゴマです。
オーガニック千切り大根
中国産の有機農法で育てられた大根を干して作られたもの。有機大根なので、やはり旨味たっぷり!お味噌汁に入れると素敵なだしを出してくれます♡
オーガニックアーモンド
オーストラリア産地のオーガニックアーモンド。かりかり食感で香りもとても香ばしい!
オーガニック黒イチジク
アメリカ・カリフォルニア産のイチジク。有機イチジクなので、甘みと旨味をたっぷりと蓄えています。一般的なドライイチジクはどこか味気なくぱさぱさですが、こちらは濃厚な旨味としっとり食感なのがうりですね〜。
オーガニック麦茶(ティーバッグ)
カナダ産の有機六条大麦が使われた麦茶(ティーバッグ)です。麦茶にしては香ばしく濃いめな感じ。
オーガニック玄米茶
鹿児島県で採れた有機茶葉が使われた玄米茶。すっきりしたクリアな味わいが特徴です!
オーガニックきな粉
アメリカの遺伝子組み換えでない大豆を加工させたもの。普通のきな粉より甘みが強いような気がします!きな粉もち好きにはたまらぬ〜♡
オーガニックピーナッツバター
材料はシンプルな有機ピーナッツ、有機パーム油、有機砂糖、食塩。一般的なピーナッツバターは何かと不検討と騒がれているトランス脂肪酸を含んでいますが、こちらはトランス脂肪酸フリー。健康的なおやつを食べたい場合にはうってつけですね。
オーガニックフェアトレードブラックチョコレート
チョコレートが美味しいので有名なベルギーで作られ、原材料も全て有機。添加物である乳化剤が使われていることだけ残念ですが、化学的なものではなく、大豆由来なのでそんなに心配はないかと思います。
カカオ80%ですが、そこまで苦味が強くなく、どこかナッツ感を感じられるとっても美味しいチョコです♡
「トップバリュ・グリーンアイナチュラル」
タスマニアビーフ
加工方法はいろいろですが、私のお気に入りはこちらのステーキタイプ!お値段は100gで298円とそこそこしますが・・・でも、弾力がありとっても美味しいので、この値段を出す価値は絶対ある!
特にレアで調理すると、中のしっとり部分も残せるし、肉汁もたっぷり出てくれるので、おすすめですよね〜^^
スモークサーモン
アメリカ・アラスカで採れた天然のサーモン。安全なMSC認証を得ています。魚は、保存のために、ほとんどが酸化防止剤が使われていますが、こちらは食塩だけと、添加物を極力抑えられています。
味も、輸入品なのに、新鮮さがあってとっても美味しい!ちょっと高いのが唯一の残念ポイントですね・・・(50gで398円)
純輝鶏
イオンに行くとどうしても買ってしまうのはこちらの1品。今回はもも肉にしましたが、とにかく柔らかく、それから雑味・臭みが一切ないとってもクリアな味わいなのです!一度食べると癖になるし、もう他の鶏肉が買えない〜ほど(笑)^^;
「トップバリュ・グリーンアイフリーフロム」
マヨネーズ
一般的にマヨネーズに使われる「アミノ酸」不使用の、天然成分のみ使われた貴重なマヨネーズです。添加物不使用である代わり、賞味期限は半年未満とやや短めですが、マヨネーズ好きなら1ヶ月で軽く使い切るでしょう。
味も、しつこくなく、加工品の不自然な感じも全くないといったナチュラルさがうりです♪
小魚せんべい
フリーフロムの商品はビスケットやポテチ、おせんべいなどと、お菓子が多いですが、その中でも私のお気に入りはこちらの小魚せんべい。うっすらとして魚感があり、かみごたえ抜群。裏ラベルを見ると、添加物は一切不使用なのがわかりますよね。
お菓子は大好きだけど添加物は大嫌い!そんな人はヘルシーおやつにいかがですか?妊娠中などの完食タイムにはうってつけですよ〜^^
以上が私がおすすめする「トップバリュ・グリーンアイ」たちでした♡
国産ではなく海外産の食材も多く、特に中国というところがあまり良いイメージがわかない方もいるかと思います。ただし、「有機栽培」の認証付きのもので、イオンがやるからには間違いないだろう!と信用・信頼を持って手にとっていいものかと思います(さすがにイオンが不祥事を起こしたらまずいだろう・・・という前提)。
中国産のオーガニック食材のメリットは価格がリーズナブルなこと。国産だと2倍はしますが、中国産だと、国産のオーガニックではない一般食材と同じくらいの値段で購入することができます。
他にも「トップバリュ・グリーンアイオーガニック」の商品はたくさんあるので、是非自身のお気に入りを見つけてみてください!
はじめまして、秋本マグダレナと申します!
野菜ソムリエ、野菜コーディネーター、食育実践アドバイザー、オーガニックアドバイザー、スーパーフードプランナーなど複数の資格を持つ働く2児のママです。