なぜ農薬は危険なのか?有機野菜の強みを徹底解説!

農薬の害・危険性と有機野菜の強み5

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農薬が体によくないだろうということは何となくわかるけど、どれぐらいの危険性なのか?については詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、オーガニックアドバイザーと野菜ソムリエの資格を持つ私が、農薬が使われるようになった歴史や現在の日本の法規制、農薬が気になる方向けの野菜選びの方法を詳しく解説します!

この記事を書いた人

秋本マグダレナ
はじめまして、秋本マグダレナと申します!
野菜ソムリエ、野菜コーディネーター、食育実践アドバイザー、オーガニックアドバイザー、スーパーフードプランナーなど複数の資格を持つ働く2児のママです。

※本記事は下記のサイトを参考に執筆されています。
厚生労働省「食品中の残留農薬等
農林水産省「農薬情報
農薬工業会「農薬をご使用になる方へ

目次

農薬の健康被害の歴史と現在の日本の法規制

農薬の害・危険性と有機野菜の強み1

農薬とはそもそも何なのか?

  • 野菜や果物が病気にかかりにくくする
  • 昆虫・菌・植物などを防ぐ

このような目的で使用される薬剤のことで、殺虫剤、除草剤、殺菌剤などの総称です。

昔の農業では、農家の方々が手作業で害虫や病気を防ぎ、家畜のたい肥やもみ殻、作物の残さなど、自然由来のものを活用していました。化学的に作られた農薬は一切使われていなかったのです。

しかし、第二次世界大戦後、一時的に減少していた人口が再び急増し、世界各国が復興を進める中で、大量生産の必要性が高まりました。農業にも効率化が求められるようになり、その流れの中で「化学合成農薬」が開発されました。これらの農薬は、天然由来のものよりも強い効果を持ち、短期間で世界中に広まりました。作物の安定した生産に貢献し、また蚊が媒介する感染症の予防にも役立つなど、農薬には多くのメリットもありました。

ただ、当時はまだ化学合成農薬が人間の健康に与える影響について詳しく研究されておらず、ここ数十年の研究によって、そのリスクが明らかになってきました。

日本でも、「生産を効率化すること」と「コストを抑えること」の二つを重視する中で、手軽に使える化学物質が次々と生み出されました。その一つが、かつて化学合成農薬に使用されていたDDTという成分です。DDTには以下の特徴があります。

  • 自然環境の中で分解されづらい
  • お大気や海水の循環により地球をぐるぐる回っている
  • 人間の体内に圧縮・蓄積する

このような性質を持っています。従い、一度生産され、使われた農薬は、土に残留農薬として、また人間の体内に蓄積物として残ってしまい、なかなか取り除くことが難しいのです。

このような危険性があったため、現在の先進国ではDDTの使用が禁止されています。日本では1968年(昭和43年)に農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止、1971年(昭和46年)には販売が禁止されました。世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されています。(※参照:「DDTはもう使われていないのですか」)

日本の農薬使用量

画像引用:農林水産省「農薬をめぐる情勢

なぜ日本はここまでたくさん農薬を使っているのか?その背景にはいくつかの要因があります。

  • 日本の農協の規格が厳しい → 形や大きさに一定の基準があるため、少しでも違いがあると市場に出しにくくなることがある。
  • 畑の面積が少ない → 日本は国土の約70%が山に覆われているため、畑の面積が限られており、生産効率が求められる。
  • 日本の消費者が綺麗な野菜を求めてしまう → 見た目の美しい野菜が好まれる傾向があり、虫食いや変色があると敬遠されがち。
  • 海外では農薬の害に関する報告書が広く公開されているが、日本では情報が少ない → 海外では農薬の影響に関する情報が広く共有されている一方、日本では消費者の意識がまだ十分に高まっていない面もある。
  • 欧米では政府による有機農家への資金援助が盛ん → 欧米では政府が有機農業を支援する制度が整っているため、有機農家が経済的に安定しやすい。一方、日本では有機農業のコストが高く、収益を上げるのが難しいこともある。

この背景を考えると、納得できる部分もありますよね。ただ、農薬の影響が気になる方や体調に不安を感じる方は、オーガニック食品を選ぶなど、自分に合った選択をすることも大切です。

では、農薬の影響から身を守るにはどうすればよいのでしょうか?

農薬の使用量から見る野菜の種類

農薬の害・危険性と有機野菜の強み2

現在、日本で購入できる野菜は以下55種類となります。

野菜の種類 特徴
慣行栽培野菜(一般野菜) 農林水産省が設定した範囲内の量で農薬を散布している
農薬の使用量:×
特別栽培野菜 慣行栽培野菜と比べて農薬量を半分に抑えて栽培された野菜。
「半分」の基準は県ごとに異なる。
農薬の使用量:△
無農薬野菜 化学合成農薬を使用せずに栽培された野菜。
ただし、作物の栄養となる肥料には、化学合成物質使用可能。
農薬の使用量:△
有機栽培(オーガニック) 国際的な有機JAS規格のルールに沿って、
化学合成農薬・化学合成肥料一切不使用
農薬の使用量:◎
自然栽培野菜 化学合成農薬・化学合成肥料は不使用。
ただし、有機栽培のように認定機関がないため、不正が起こりうる。
農家さんへの信用が求められる。
農薬の使用量:◯

農薬の使用量を気にして選ぶということであれば、「有機野菜(オーガニック野菜)」を選択するといいでしょう!有機野菜は、以下のようなメリットがあります。

  • 信頼性が高い
  • 味が美味しい
  • 栄養価が高い

有機野菜のデメリットは、有機野菜が購入できる場所が少ないこと。一部のスーパー(成城石井、いなげや、イオン)では「有機野菜プチコーナー」として少量ですが置いてあることがあります。また、オーガニックに特化した小型のお店を利用するのもいいですね。その中でも、私が最もおすすめするのは有機野菜宅配サービス。日本には現在20社を超える有機野菜宅配サービスが存在します。自宅まで届けてくれるためとても便利です。

私が選んだ有機野菜宅配のおすすめ比較ランキングはコレ!

各社、初回限定利用のキャンペーンとして、お試しセットをお得な値段(1,000〜2,000円)で提供しているため、これから有機野菜を生活に取り入れていきたい人が気軽に始めてみやすい点もメリットです。

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まとめ

本記事では、農薬の危険性や現状、有機野菜のメリットについて解説してみました。農薬は日本の食料生産を安定させ、伝染病などの原因を除去してくれるメリットがある反面、健康被害の歴史もあり、気になる方も多いのが現状です。

農薬の健康被害が気になる方は有機野菜を積極的に食事に取り入れる方法があります。この記事を参考に自身の野菜選びを進めて頂ければ嬉しく思います。

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野菜宅配まとめ-野菜人.com編集部
野菜人.com編集部は、野菜ソムリエやオーガニックアドバイザー、管理栄養士などの「食」の専門家が情報の精査を行っています。本当においしい食材やオーガニック野菜、無添加食品、実際に体験した便利な宅配サービスを調査し、有機野菜の基礎知識、サービスの選び方や客観的な比較、お得な情報を分かりやすく解説します。