豆だけでできた、イタリア産のパスタ「カスターニョ」について耳にしたことはありますか?
ベジタリアンやビーガンの人は、あっ!知ってる!と思ったかもしれません。
パスタって、小麦粉でできているものと一見思われがちですが、実は必ずしもそうでもありません^^
2018年あたりから、忙しい現代人が効率よく栄養を摂取できる食品の需要が増え始め、高タンパクであり、鉄分や食物繊維を主食で食べることができる「完全栄養食」が人気を出し始めています。
※完全栄養食は栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。
日本のメーカーでは、高タンパクなパンとパスタ麺を作っている「BASE FOOD(ベースフード)」や同じく効率よくタンパク質を摂取できる日清のパスタ「All-inシリーズ」、また、黄えんどう豆100%でできたパスタ麺「ZENB noodle(ゼンブヌードル)」などがあります。
⭐️BASE FOOD(ベースフード)の私の口コミ体験談
⭐️ZENB noodle(ゼンブヌードル)の私の口コミ体験談
このあたりの商品は、登場したのはつい最近。題名にある「カスターニョ」はなんと100年も前から存在する豆のパスタのメーカーです!
私は、完全食が日本で流行り始める前よりカスターニュを愛用♡食べ始めてから、もう普通の小麦のパスタは食べなくなりました!
そんな、豆のパスタってなんなの?カスターニョってどんな会社でどんなこだわりの製品を作ってるの?味やおすすめのレシピは?について、カスターニョのすべてを大公開します!!
目次
カスターニョパスタの歴史とこだわり
カスターニョパスタは、100年以上の歴史を持つ老舗のイタリアのパスタメーカーが作りました。
カスターニョという会社は、1912年に、ピエトロ・カスターニョというイタリア人により、「伝統・情熱のある仕事・高い品質」の3つの軸のもと創業されました。
カスターニョさん(※なかなかのイケメンですね〜)↓
ピエトロさんは、もともとは小麦の大ファンであり、世界中からの小麦を集めていました。その種類は100以上!
100年以上も経った現在では、残念ながら、ほとんどの小麦の種類が消滅してしまいましたが、カスターニョ家はそんな小麦を保護するかたちで大切にしてきました。
現在は、小麦だけではなく、豆100%のパスタを主流で作っていますが(パスタ麺以外にも、シリアル、小麦粉、ジャムやはちみつなどのペースト類、スナック菓子もやっています)、原点はこの、ヨーロッパでは日本のお米のようにふんだんに採れる「小麦」にあったわけなんですね。
そんなカスターニョの大きなこだわりは、100%オーガニック(有機栽培)であること。
イタリアは現在では、世界一オーガニック野菜の栽培面積が多い国であり(野菜市場全体の約16%。比較まで、日本は0.3%にも満たないと言われています><)、コアなオーガニックファンだけではなくて、一般的な消費者の間でも、オーガニック商品を選ぶ傾向が強まっています。
カスターニョは、そんなオーガニックが超ポピュラーな国、イタリアで、オーガニック製品を作る先駆者でありました。(他にも、有名な「アルチェネロ」というパスタ麺やパスタソースなどを製造しているメーカーがありますが、そちらを並んで、イタリアでオーガニックを切り開いた会社となります!)
⭐️アルチェネロのオーガニックパスタとソースを使ったら最高のパスタが出来上がった!!
発想の原点は1970年代に。大手メーカーによる大量生産に伴い、生産過程での大量の化学物質が使われるようになりました。ピエトロさんの息子であり、後継者のブルーノ・カスターニョがんは、妻マリアさんと、この変化する化学物質を使用せずに、有機製品の作成に全力を注ぐことにしました。
日本で言うと、野菜宅配サービスである、「大地を守る会」や「秋川牧園」の位置づけといったところでしょうか。(野菜宅配を使おうかな〜?と考えて、ネット等でいろいろ調べたことがある人は名前だけはどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?)
⭐️大地を守る会ってどんな野菜宅配サービス?
⭐️秋川牧園を他社の野菜宅配と比較した!
カスターニョの最も人気である豆のパスタは、100%有機栽培の豆からできています。また、豆以外にも、全粒粉のパスタも製造していますが、こちらも、オーガニックのものです。
ヨーロッパの有機栽培はEUが規定しており、この規定というものは世界トップクラスに厳しいものとなっています。なので、農薬や化学肥料の心配は全く不要!安心して口にすることができます。
オーガニック以外のこだわりには、原料が全てイタリア産であることや、パスタの製造時に使われる水がイタリアの北南部にあるピエモンテ州に流れるValsangone山脈の天然水であることなどがあります。
有機栽培の豆&小麦を使っていてかつ水にもこだわっていること、それから、パスタ麺の製造工程の最後の部分である「乾燥」を、低温でゆっくり行っていることから、すっきりとした雑味のない味に仕上がっています。
そんなカスターニョは、100年前に、このような、小さなお家工場で活動をスタート。
現在は、約17,000平方メートルの巨大な工場へ変身しました!周り大自然〜☆パスタ製造、パッケージング、ラベリングなど、全ての工程がこちらで行われています。
中の様子↓
こちらの工場の特徴は、70%が再生エネルギーに頼っていること。オーガニック製品を作る背景には、人々の健康だけではなくて、環境と自然への負担を減らしたいと思ったことにもありました。
エネルギーは主に水力発電でまかなっていますが、しっかりと節水を行うことで、年間約2,300リットルの水が節約され、またCO2(二酸化炭素)に関しては、年間229トンの削減を行うことができたのだとか。
メーカーは、商品を大量生産することから、環境へのインパクトが大です。このように、しっかりと責任を持って製造活動をしてるのは本当に素晴らしいですね。もっとこのように考える会社が増えてくれればいいのに!
そんなカスターニョのオーガニックパスタは、現在欧米を中心とした世界15カ国で展開されています。ラッキーなことに日本でも購入ができるようになりました☆
話を戻して・・・豆のパスタって何がいいの?
さて、カスターニョの誕生の背景や商品のこだわりについて知っていただいたところで、でも、何でパスタの原料に豆を使ってるの?小麦粉でいいじゃん!と疑問に思った方がいるかと思います。
100%豆パスタの何よりの良さは、小麦ベースのパスタの何十、いや何百倍もの栄養を含んでいること!
カスターニョなどの豆パスタは、え?これ本当にパスタ麺?とびっくりするほど、高タンパクです。100gあたり約25gのタンパク質があります。これ、すごくないですか?麺ですよ、麺!
25gのたんぱく質を摂取するって、ステーキ肉200g〜250gくらいを食べる必要がありますが・・・これって結構うっとくるような量です><
でも、パスタ麺100gだとすぐにペロリ♡効率よく、良質なタンパク質を摂取することができます!
また、豆は、植物性の食品であり、お肉や乳製品などの動物性たんぱく質と比較すると、生活習慣病にかかるリスクが少なくなります(動物性の食材は食べ過ぎると健康へのリスクがあることがいろんな研究にて認められています)。
動物性の食品を食べられないベジタリアンやビーガンの人にもうってつけですね♪
それから、豆には、タンパク質だけではなく、鉄分・食物繊維・リンなどの栄養もたっぷり含まれています。
豆をそのままばくばく食べるって結構大変ですが、これが、パスタ麺といった形で練って作られていれば全然無理が生じません。
どっちみち炭水化物って食べるものなんだから、だったら、小麦のパスタじゃなくて、豆のパスタにしたほうがよくない?ということで、私は、パスタを作る際にはもうカスターニョの麺しか使わなくなりました。
カスターニョパスタを食べてみた感想・口コミ
では、豆のパスタってどんな味がするの?小麦と比較してどんな違いがあるの?について!
こちらが、日本で購入することができるカスターニョのパスタ麺です。現在は、豆ベースが3種類と全粒粉のパスタ1種類が販売されています。
◆赤レンズ豆のパスタ麺↓
◆グリーンピースのパスタ麺↓
◆ひよこ豆のパスタ麺↓
◆デュラム セモリナの全粒粉のパスタ麺↓
豆パスタの現物はこちらです!色鮮やかですよね♪
◆赤レンズ豆↓
◆グリーンピース↓
◆ひよこ豆↓
裏ラベルを見てみると、それぞれ若干栄養価が異なることがわかりますね。最もタンパク質量が多いのは赤レンズ豆(100g中27g)、鉄分と食物繊維量が多いのはひよこ豆(100g中10.5mg)です。
おすすめの食べ方は?
カスターニョの豆パスタの茹で時間は5〜7分。私は、柔らか食感が好みなので、いつも7分ぎりぎりまで茹でています。
3種類並べてみます♪色が綺麗♡
そのまま食べてみると、不思議な味が!パスタ麺としての味わいはあまりありません。どちらかというとそば粉かな〜?味が濃く、舌触りがちょっとパサパサした感じです。
日本人はそばに食べ慣れているので、まずくて食べられない!などといった、大きな違和感は感じないのではないかな〜?と思います。
私はこれまでオリーブオイルベースのさっぱり系や生クリームをふんだんに使用したクリーム系など、いろんなソースで調理をした経験がありますが・・・最もおすすめのレシピは、定番のトマトソース!
麺自体がそば粉のような渋い味わいなので、ちょっと酸味があるあっさり系のソースと合うんですよね〜
作り方もとっても簡単!
<<材料>>
・トマト缶・・・1缶
・玉ねぎ・・・1/2個
・なすまたはズッキーニ・・・1/2本
・ツナ缶・・・1缶
・にんにく・・・1かけ
・オリーブオイル・・・大さじ1
・塩・胡椒・・・少々
<<作り方>>
① なす(またはズッキーニ)を一口大にカットする。
② 玉ねぎを薄切りにする。
③ にんにくをみじん切りにする。
④ オリーブオイルを熱したフライパンににんにくを入れて、かりっとするまで炒める。
⑤ 玉ねぎを入れて、しんなりするまで炒める。
⑥ ます(またはズッキーニ)をイン。
⑦ トマト缶をどばっとイン。
⑧ 5分程度煮込んだら、塩胡椒で味を整えて完成!
※最後にお好みでパルメザンチーズをかけるとクリーミーさが増してより美味しく仕上がります♡
基本中の基本のトマトソースの作り方ですが、調理時間は約15分。これであれば、仕事の帰りがちょっと遅くなっちゃってもさほど無理なく作ることができるのではないかと思います。
また、最強の時短を実現したい場合には、市販のトマトソースを購入してもOK♪せっかくオーガニックパスタというのもあるので、ソースも同じオーガニックで揃えると健康効果もぐんと上がります^^
カスターニョは、パスタソースの製造は行っていないですが、第1章で少し話に出た「アルチェネロ」なんかを使ってみるのはいかがでしょうか?^^
カスターニョのパスタはどこで買える?
カスターニョのパスタは一般スーパーでは残念ながら取り扱いがなく、購入できる場所は、オーガニック食品に特化した専門店(私は、デパート「高島屋」内に設置されているオーガニック食材のコーナーで購入することがほとんどです)または通販に限ります。
最も手軽に手に入りのは通販なので、個人的にはこちらの利用をおすすめします!Amazonや楽天経由でも手に入りますよ〜
値段は高い?
気になるお値段!1パック700円弱となります。内容量は250g。
一般的なパスタ麺は、安いもので1kgで200円くらい。なので、一般的なパスタ麺と比較すると価格的にはだいぶ高めとなります△
それでも、パスタ麺で1食分の栄養が摂れる!その他のおかずや副菜もいらず!と考えると、意外とそれだけのお値段をかけても良いのではないか?と私は思います。
カスターニョパスタはやっぱりおすすめ!
・100年の歴史
・高栄養の豆100%
・100%オーガニック
・100%「メイド・イン・イタリー」
カスターニョは、日本のメーカーにはまだ実現できていない、ユニークなパスタ麺です。
味も、日本人に馴染みのあるそば粉っぽい感じに仕上がっているので、美味しいと感じる人がほとんどなのではないでしょうか^^
お値段が1パック700円と、やや高めであるのがデメリットでありますが、特に、生活が忙しくて、食事の栄養バランスがだいぶ偏っている・・・こんな方は、健康への投資と考えて、定期的に利用すると効果的かと思います!