有機(オーガニック)野菜は実は害が強い?農薬が危険なのは嘘?徹底解説した!

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現在、有機・オーガニック野菜がちょっとした世界的ブームになっており、日本でも、有機食材メーカーや有機野菜を購入できる専門店・ネット通販が増えてきています。

 

有機(オーガニック)野菜と聞くと、大半の人が「健康にいい」、「安心安全な食品」、「子供に食べさせたい」などと答えますが、一方で、実は有機(オーガニック)野菜は危険だ!という意見も出回っています。

 

結局、有機(オーガニック)っていいの?悪いの?本当はどっち?といった気になる疑問を野菜ソムリエ・オーガニックアドバイザーの資格を持つ私がわかりやすく解説しました!

 

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有機、無農薬、減農薬、低農薬、自然栽培野菜の違いを解説!

 

もくじ

 

そもそも有機(オーガニック)って何?

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まずは、野菜が有機(オーガニック)と名乗るために何が必要なのか?についてご紹介します。

 


有機(オーガニック)野菜の定義:
① 国際的な規格有機JAS法で定められた40前後の農薬以外の農薬を使用しない(農薬=殺虫剤、殺菌剤、除草剤)
② 化学由来の肥料を使用しない(使用できる肥料は天然由来かつ化学的処理をしていないもの)
③ 栽培地の畑では単年農作物は2年、永年農作物は3以上禁止農薬と化学肥料が使用されていない
④ 種子は非遺伝子組み換えのものである
⑤ 栽培地の畑では、隣の畑からの農薬の飛散がないよう一定の間隔をあける
⑥ 年に1度有機JAS認証機関のチェックを受ける

 

上記の基準をクリアしていることを有機JAS認証機関が確認できた段階で、その畑は有機JAS認証を取得し、販売する野菜のパッケージにこのような有機JASマークをつけることができます。

 

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有機JAS認証を得るまでには長い準備期間、それから費用(年間の売上にもよりますが、だいたい10〜35万)を要するということもあり、日本ではまだまだ有機農家さんが少ないのが現状です。(日本での有機栽培の野菜は野菜市場全体のわずか0.3%!)

 

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有機(オーガニック)野菜は本当は健康によくない?

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有機(オーガニック)野菜は完全無農薬ではない

よく誤解されるのが「有機(オーガニック)野菜=無農薬である」ということですが、実はそうではありません。有機(オーガニック)野菜でも一部の有機JAS法によって厳選された40種類前後の農薬は使用することができるのです。

 

農薬には化学的に合成された農薬と天然由来である農薬の2種類が存在しますが、有機栽培時に使えるのは天然農薬。除虫菊からなる殺虫剤や生石灰、食酢などがそれにあたります。

 

ただし、有機栽培において、40種類中の何種類の農薬が使われたのか、何回撒かれて、農薬の濃度がどれくらいになったのかについては生産者さん任せ。つまりは、完全無農薬でも、マックスの40種類を使用した場合でも、同じ「有機(オーガニック)野菜」として表示ができてしまうのです(パッケージには詳しい栽培情報はもちろん記載されていません)。

 

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有機(オーガニック)野菜が危険だ!と主張する人は、まさにこの、40種類前後の農薬が使いたい放題であるといったところを指摘します。農薬は種類だけではなく、どれくらいの量を使ったのかによって、作物を食べた人間への危険性が前後するのでは?という意見です。

 

いわゆる、有機(オーガニック)野菜でも、許可範囲内でめちゃくちゃ大量に農薬を使ってしまったらそれはもちろん危険の分類に入ってしまうことが恐れられています。それが天然由来=安全と判断された農薬だったとしてもです。

 

有機栽培には化学肥料は使えないけど天然肥料が必ずしも安全とも言えない

野菜を栽培するにあたり必要不可欠なのは土に混ぜ込む肥料。肥料は、農産物が育つのに必要とされる三大栄養素:リン酸、窒素、カリウムの吸収を助けてくれる、野菜にとっての栄養剤です。

 

肥料には化学肥料有機肥料の2つが存在します。

 

化学肥料は、鉱物などの無機物を加工したものであり、有機肥料は動物/植物由来のもの:牛・鶏糞、魚粉、油粕など。

 

なお、有機(オーガニック)野菜には、化学肥料は使用できず、有機肥料のみ使えます。

 

牛糞や魚粉などと聞くと、完全天然のものだしいいじゃないか?と一見思われがちですが、実は有機肥料にも問題があるのです。

 

一つは、有機肥料を作る際、十分に発酵させる必要があるのですが、発酵が不完全であった場合に、サルモネラ菌や0-157などを発生させてしまう可能性があることです。

 

もう一つは、有機肥料に使われた動物の糞に関係しています。動物が、遺伝子組み換えの原料や農薬を使われて栽培された原料を食べて生活していた場合、それらの残留が糞に現れ出ることがあるのです。

 

最後に、野菜は、肥料を通じて、人間の体内にガンができてしまう一つの原因ともなる硝酸性窒素を発生させます。硝酸性窒素は化学肥料であっても、有機肥料であっても同様に発生するのでは?と疑われているのです。

 

種子は有機でなくてもいい

作物を作るにあたり原点となるのは種です。有機栽培の場合、こちらの種は、遺伝子組み換えのものは禁止されていますが、有機の種子でなくても良いという基準があります。

 

種を育てあげる際にどんな種類の農薬がどれくらい使われれたのか、については問われません。

 

元の元までは徹底できていないということですね・・・。

 

有機(オーガニック)野菜はデメリットだらけ?実はメリットのほうが多かった!

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上記を読むと、え・・・?なんで高いお金を払ってまで有機(オーガニック)野菜にこだわるの?オーガニックファンはバカなんじゃないか?と思ってしまいますよね><

 

一見、有機(オーガニック)野菜はデメリットだらけ!と感じられてしまいますが、別の側面を見ると、メリットのほうが圧倒的に多いことがわかります。

 

完全無農薬ではないけどやっぱり慣行栽培の野菜より農薬の使用量は少ない

有機(オーガニック)野菜=無農薬ではないということが本記事を通じておわかりになったかと思いますが、

 

・慣行栽培の野菜:4000種類の農薬を無制限に使用
・有機栽培の野菜:40種類のみの農薬を使用

 

選ぶならどっちですか?やっぱり有機野菜じゃないですか?

 

今の時代、完全無農薬=100%安心安全と呼べる食品はありません。なので、有機(オーガニック)野菜=絶対安全、ということは期待ができません。しかし、より安全である、といった側面を持っているのは有機(オーガニック)野菜です。

 

農薬の危険性を徹底解説!

 

有機(オーガニック)野菜のほうが硝酸の値は圧倒的に低い

先ほど、有機栽培時、有機肥料を使った場合でもガンの元となり得る硝酸性窒素が発生するという話がありましたが、有機(オーガニック)野菜のほうが硝酸値は圧倒的に低いのです。

 

私は、有機(オーガニック)野菜と慣行栽培のほうれん草を使って硝酸値を比較した実験を行ったことがありますが、結果は、

 

・一般野菜は4,200mg
・有機野菜は2,000mg

 

でした。有機(オーガニック)野菜の硝酸値は半分以下!ガンなどの病気を患う可能性も倍低下します。

 

ちなみに、かなり厳しいと言われているEUの食品基準が、人間の身体へ影響が現れると推測される硝酸値を野菜ごとに設定しています。ほうれん草は3,500mgが上限。日本で出回っているほうれん草は、実験でもわかりましたが、安全基準を軽々と超えてしまっていました。

 

野菜は、その特性から硝酸値を0にするのは不可能です。しかし、有機野菜のほうが圧倒的に硝酸値が低いといったことを数字を通しておわかりいただけたのではないでしょうか。

 

ほうれん草の実験についてより詳しく読む

 

有機(オーガニック)野菜のほうが栄養価が高く、味も美味しい

化学農薬や化学肥料を使って栽培された野菜は、野菜の基本的な栄養素である窒素、リン、カリの3つを含んでいます。

 

しかし、天然由来の農薬と有機肥料が使われた有機野菜には上記以外にもビタミン、ミネラル、ポリフェノールなど、より多くの栄養素が含まれています。

 

なぜこんな違いがあるのか?野菜は、その栽培期間中、病気や虫から身を守るために防御物質を出します。農薬を使った場合、野菜が自ら戦うのではなく、外部要因がてっとり早く病気と虫を駆除してくれるので、防御物質を発生させなくなりますが、まさにこの防御物質を通じて先ほどのミネラルやポリフェノールが作られるのです。

 

農薬を使えば使うほど野菜の栄養価は低下。抗酸化作用がある有機(オーガニック)野菜を食べるほうが間違いなく人間の身体にはより効果的です。

 

それから、栄養素が多というところから、有機(オーガニック)野菜のほうが味が濃厚・複雑・旨味が強いということがあります。

 

有機(オーガニック)野菜と慣行栽培の野菜を食べ較べてみると、比較にならないほどの味の差があることがわかります!美味しく、栄養価が高い野菜を選びたい場合には間違いなく有機(オーガニック)野菜を選ぶといいでしょう。

 

有機(オーガニック)野菜は環境にやさしい

最後に、少し環境汚染の話。化学肥料を使うことで、土壌に影響がでること。

 

野菜の栽培時、化学肥料は水に溶けやすい特性を持っているため、大半は土壌を通じて下に流れ、地下水へと浸透します。その地下水は追って湖・川に流れ出て、そのに住む魚な微生物たちに悪影響を及ぼしてしまいます。

 

1940年代、アメリカで、地下水を粉ミルクに溶かし、赤ちゃんにあげたところ、酸欠状態に陥った赤ちゃんが2,000人以上報告され、そのうちの7%は亡くなってしまいました(ブルーベビー事件)。

 

汚染された地下水は時には人間にも悪影響を及ぼすのです。

 

有機(オーガニック)野菜の真実まとめ

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本記事では、有機(オーガニック)の定義をご紹介させていただいたとともに、有機(オーガニック)だからといって100%安全!ということではないことを立証させていただきました。

 

本当のことを言うと、この世にあるどんな食材でも100%安全とは言いきれません。なので、結局、消費者の私たちにできる唯一のことは「より害の少ないであろう食材を選ぶ」といったこと。

 

そのためには、食に興味を持ち、情報を自ら探し出すこと、国が認めているか大丈夫という甘い考えではなく、何事も批判的に捉え(クリティカルリーディング)、どのファクトにも良い側面と悪い側面があることを忘れないこと、です。知らないと選ぶことすらできない。無知こそが危険なのです。

 

最後に、題目で問われた「有機(オーガニック)野菜は危険?」への私の回答はシンプル。有機(オーガニック)野菜は100%安心安全ではありませんが、慣行栽培の野菜と有機(オーガニック)野菜がスーパーに並んでいたらどちらを選んだほうがいいのか?に関しては、私は迷わず有機(オーガニック)野菜を購入します。

 

農薬の使用の側面だけではなく味や栄養価の高さも有機(オーガニック)野菜のほうが圧倒的に優れているので、より安心して、美味しく、効率的に栄養を摂ることができるといった点が私が有機(オーガニック)野菜を高く評価している最大の理由です。

 

手軽に有機(オーガニック)野菜を購入できる手段は通販

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有機(オーガニック)野菜は、一部のスーパーでも購入できる場合もありますが、その種類は少なく、また、スーパー向けの有機野菜は大量生産が多いことから天然農薬が多く使われていることが想像できるので、正直あまりおすすめしません。

 

有機(オーガニック)野菜を効率よく調達するには、有機野菜宅配サービスを利用することをおすすめします。

 

日本には現在30社以上もの有機野菜宅配サービスがあります。中には、自らを「有機宅配」と呼んでおきながらも、ふたを開けてみると有機野菜はほとんど取り扱っておらず、9割が減農薬であるということも。また、大手の有機野菜の特徴には、大きい農家さんと契約していることが多く、大量生産をしていることから、天然農薬を乱用している場合も少なくありません。

 

有機野菜でも、農薬があまり使われていない野菜たちを選ぶためには、信頼できる野菜宅配サービスと農家さんを選定する必要があります。私の長年の野菜宅配会社の分析の結果としては、大手の野菜宅配には飛びつかず、小規模の会社のほうが安全性が高いことです。

 

ほとんどの会社が、初回限定でお試しできる「お試しセット」を低価格で販売していたりもするので、まずは何社かお試しセットを取り寄せてみて、野菜の味や産地、農家さんの特徴などを比較して、自身に最も合う野菜宅配を見つけることをおすすめします。

 

私がおすすめする有機野菜宅配サービス比較ランキングはコチラ

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