旬の野菜の魅力とは

ハウス栽培の野菜は、計画的に栽培が行われ安定して出荷する事ができます。
また、流通経路が良くなり、全国の野菜が届くようになり、
私たちは一年を通して、トマトやキャベツなどの野菜を食べる事ができます。
しかし、本来は旬の季節があるのが自然なのですが、
人工的な力により、旬の野菜がわかりにくくなっています。

最近ではオイシックスやらでぃっしゅぼーやを中心に、
野菜宅配で路地栽培の旬の野菜にこだわる消費者も増えています。

では、なぜ旬の野菜が体に良いのでしょうか?

それは、旬の野菜は栄養価が高くなるからです。

トマトの1年のデータを見ると、8月、9月がビタミンCが多くなる傾向が確認されています。
また、畑で完熟したトマトは、甘味成分も多く味が濃くなります。
旬の時期になると、味もよく栄養価も高くなります。

ほうれん草も年中購入する事ができますが、
寒い季節を好む、冬野菜です。
冬場のほうれん草の方が、夏場のものと比べると、
βカロチンの含有量が多く、ビタミンCも3倍含まれていると言われています。

栽培技術が進化している現在では、植物工場や水耕栽培などの特殊栽培でも栄養価が上がる場合もあります。
消費者の私たちは、食べるものを自分で選択する事ができます。
野菜の旬を理解しする正しい知識を持ち、賢く選ぶ必要があります。

春野菜について

春野菜の代表的なものといえば、わらび、ふきのとう、アスパラガス、タラの芽、たけのこ等が思い浮かびます。
これらの春野菜に共通して言える事があります。それは冬を耐え忍んだ野菜ということ。

春になると一斉に「芽」を出し、私たちはその「芽」を食べています。
芽の状態なら柔らかくてとても美味しい野菜ですが、時期を過ぎてしまうと固くて食べられません。
なにしろ、たけのこは竹になってしまいますので、そうなれば野菜では無くなります。

これらの春野菜は、とても早く成長します。
特にアスパラガスは日に10cm程伸びる事もあり、成長しすぎると固くなってしまいます。
栽培を行っている農家さんにとってはとても手間のかかる野菜です。

また、春野菜には豆類もあり、きぬさや・えんどう・いんげん豆等があります。
まだ実が熟していない若い種の状態なら美味しく食べる事が出来ます。
ただこの豆類の春野菜も種が熟してしまうと、野菜としての価値がなくなってしまいます。

北海道でじゃがいもは秋に収穫され、冬の間に出荷されます。
春になってしまうとじゃがいもは芽を出し、野菜としての価値が下がってしまいます。
そうなると、九州の暖かい地域で冬の間に成長し、春になり収穫される「新ジャガ」の出番になります。
この時期のじゃがいもはまだ皮がしっかりとできていないので、独特の形で皮が簡単にむけるじゃがいもになるのです。

春野菜は、未熟ですが柔らかく、野菜の「若々しさ」を味わう事が出来ます。
しかし、旬の時間がとても短いので普段から野菜や食べ物の旬を意識して、時期を逃さず味わって頂きたいと思います。

夏野菜について

夏になると、暑さで体調を崩し胃腸の調子が悪くなる・・・
そんな時に夏野菜を食べると、体調を整えてくれる効果があります。
夏に実る果菜類は、たっぷりの水分を含んでいるので、体の熱をさましてくれます。
旬の食べ物は人間の体調と関係が深いようです。
夏野菜
きゅうりやなす、トマトやピーマン等が代表的な夏野菜として思い浮かびます。
たっぷりの水分を含んでいる夏野菜は体を冷やしてくれるので、暑い季節になると食べたくなりますね。

収穫されるときは、きゅうりやなすは未熟な状態。まだ栄養価は多くありません。
野菜は熟すにつれ、栄養(でんぷんや糖分)を蓄え「暑苦しい」野菜になります。
例えば、ウリ科のズッキーニはかぼちゃが若返ったような野菜です。
未熟な為、さっぱりとした料理に向いています。
逆に栄養をしっかりと蓄えたかぼちゃは、暖かい料理に向き寒い冬になると食べたくなります。
さっぱりとした夏野菜のおかげで、体調を整得ることが出来、暑い季節も過ごすことが出来たのだと思います。

アブラナ科の野菜に小松菜、水菜、大根、キャベツ、白菜、カブが上げられます。
そして、キク科のレタス。これらの野菜は夏の暑さにとても弱く、気温が高いと高温障害で作物が育たないため栽培が困難。
春や秋の方が育てやすい野菜です。

しかし、私たちは夏でもキャベツやレタスを食べる事が出来ます。
それは、これらの野菜が夏場は涼しい標高の高い地域や東北地方などで作られているからです。

みずみずしいレタスは夏になると食べたくなり、スーパーなどでも価格が安くなります。
その為、レタスは夏野菜と思っている方も多いですが、実は違います。
夏場のレタスの産地は長野県の川上村で主に栽培されています。
標高は1000m以上あり、北海道と同じくらい涼しいので、私たちは夏でもレタスを食べる事が出来ます。

また、群馬県の嬬恋村はキャベツの産地で、こちらも標高1000m以上あります。

キャベツやレタスの大産地があるおかげで、私たちは暑い季節でもこれらの野菜を安価に食べる事が出来ます。

秋野菜について

夏が過ぎ、厚さが柔らいでくると実りの秋の季節が訪れます。
秋に実野菜は夏の太陽の日差しを浴び、冬に向けて多くの栄養を蓄えています。
この秋野菜は味も栄養も人間にとって最高の状態。
この時期にしっかりと秋野菜の美味しさと栄養を頂くことにより、
冬の寒さに負けない丈夫な体を作ることが出来ます。

それでは、なぜ「実りの秋」と呼ばれ、秋になると収穫される野菜が多く、また栄養が豊富な理由を詳しくお話したいと思います。
植物は光合成を行うことにより成長していきます。
光合成とは二酸化炭素と水と太陽エネルギーを使い、でんぷんや炭水化物などのエネルギーに変えることです。
そして、あまった酸素は吐き出され環境を綺麗にする効果があります。

この光合成がもっとも頻繁に行われるのが、日照時間が長い夏の間に行われています。
北海道で収穫されるじゃがいもは夏の間に光合成を行い、
しっかりとでんぷんを溜め込み、この栄養で冬を超え、春になれば貯めた栄養で芽を出そうとしていた物です。
その為、じゃがいもにはでんぷん質の栄養が豊富に含まれているのです。
そして、じゃがいものでんぷん質は収穫後、1~2ヶ月ほど寝かせることによりでんぷんが分解され糖質へと変化していきます。
収穫後にすぐ食べる「新じゃがいも」はほっこりとしていて、皮もうすく食べやすいのですが、しっかりと寝かせたじゃがいもは熟成しとても美味しくなります。

大抵の野菜は「新鮮な野菜=美味しい」と言えますが、収穫してから寝かせることにより熟成し美味しくなる野菜もあるのです。

葉物野菜の多くは夏の厚さが苦手です。人間と同じく春や秋の気候が快適なため、畑の野菜は秋にもっともよく育ちます。

人間も植物と同じ「生物」です。秋になれば多くの野菜が実り、「食欲の秋」とよばれ、人間の食欲もまします。

自然界はこうして上手に出来ているのだと、日々関心させられます。

冬野菜について

北の大地と呼ばれる北海道や、東北地方は冬になると雪が振り野菜を栽培する事が出来ません。
冬野菜と呼ばれる野菜の多くは、秋に収穫された野菜を保存したもの、または関東よりも南側の暖かい地域で栽培された野菜です。

野菜にとっては過酷な生育環境になる冬ですが、人間にとっては嬉しいこともあります。
それは野菜が「甘く」なる事。
きゃべつやほうれん草などの野菜は特に甘くなることで知られています。

なぜ、甘くなるのかというと気温が低くなると野菜は凍ってしまい、生命活動を維持できなくなります。
そうならない為に、光合成で作る「糖」を濃くすることにより凍らないようにしています。

豪雪地帯では昔から雪のしたで保存する方法があります。
この方法なら±0度以下になる心配が少なく、野菜の糖分が増えます。
雪下キャベツや、雪下ほうれん草がとても甘いのは野菜自らが糖分を増やしているからです。

日本の暖かい南のほうに行けば、冬でも野菜を栽培する事が可能です。
沖縄や九州の方では、2月~5月にかけじゃがいもの収穫が行われます。
この時期は北海道ではまだ雪があり、とても野菜を栽培する事ができますん。
日本で食べられる野菜は沖縄から北海道まで徐々に野菜の産地が北上していきます。
そのため、冬の間でも野菜を安定的に購入して食卓に並べることができるのです。

野菜は周年供給出来るようになり、野菜の旬が忘れられる時代になってしまいました。
ですが、野菜の産地は季節により変化し、その土地ごとで季節にあった野菜が栽培されています。

野菜工場なども最近は多くなってきましたが、やはり農業は自然とともにある産業だと感じます。

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