日本では何かとまだ馴染みがない「ブロッコリースプラウト」。
その高い栄養価は、世界中の医者に認められ、今では「スーパーフード」として分類されている、スーパー野菜なんです。
ブロッコリースプラウトは、一般スーパーで購入ができますが、家で栽培できるのもご存知でしたか?
本記事では、ブロッコリースプラウトの何がいいのか?の簡単な基礎知識とともに、ブロッコリースプラウトを日々自家栽培している野菜ソムリエの私の栽培日記を写真と一緒にお届けします♪
もくじ
ブロッコリースプラウトはスーパーフード!その驚くべき栄養価とは?
ブロッコリースプラウトとは、カイワレの一種であり、ブロッコリーの芽です。
日本では、2000年頃から一般スーパーでも普通に販売されるようになりました。
そんなブロッコリースプラウトは、見た目がひょろく、なんとなく栄養がそんなに高くなさそうに見えますが・・・実は、大人のブロッコリーよりもはるかに栄養成分が多い、スーパーフード・スーパー野菜なのです!
含んでいる代表的な栄養素は、ビタミンC、βカロテン、食物繊維、スルフォラファンです。
なんか聞きなれない言葉が・・・そう、第七の栄養素「ファイトケミカル」に分類される「スルフォラファン」。これがまさにブロッコリースプラウトの売りなんです。
このスルフォラファンは、天然からなる機能性の成分であり、抗酸化作用と解毒作用が強いことから、免疫力の向上・整腸作用・アンチエイジングなどに極めて効果的だと言われています。
スルフォラファンは、大人のブロッコリーやその他のカイワレ系の野菜(カイワレ大根やもやしなど)にも含まれていますが、ブロッコリースプラウトはダントツに多く配合しています。
そう、だからブロッコリースプラウトがおすすめなんです!その良さがわかったところで、今日からでも積極的に摂取してみてくださいね♪
ブロッコリースプラウトの栄養価やおすすめレシピについてこちらの記事もどうぞ!
ブロッコリースプラウトを自宅で栽培してみた!
ブロッコリースプラウトは、もちろん、スーパーで購入するのが一番楽ですが、実は、自宅でも簡単に栽培できちゃうんです。
農薬を使わないから安心安全だし、ブロッコリースプラウトちゃんの日々の成長を見るのもとっても楽しい♪さほど手間もかからず、ほぼ放置状態で育っちゃうので、この自家栽培、意外におすすめなんです!
まずは、栽培キットと種を購入しよう!
ブロッコリースプラウトを家庭で育てるためには、まずは「栽培キット」といったものを調達する必要があります。
ネットで検索すると、無限に出てきますが・・・お値段の相場は、だいたい500円〜1,000円くらい。
容器は常に使い回しができるので、一回買っておけば十分ですし、初期投資にしては、さほど高くない値段設定なので、手が出やすいのではないかと思います。
それから、何もないところからは何も出てこないので、肝心な種!こちらも、育てる都度購入する必要があります。ホームセンターやネットで簡単に手に入ります。種は、200〜300円くらいと、数百円程度。
一般的な大きさのパックだと、3回ほど栽培することができます。
ブロッコリースプラウトを栽培してみた!
さて、では、実際に私がブロッコリースプラウトを栽培してみた様子をお写真と一緒にご紹介したいと思います!
今回使ったのは、こちらの「おうちでベジ」という栽培キット、それから、有機種子です。
それぞれに、栽培方法がわかりやすく説明されているので、初心者の人でも安心して取り組めます。
まずは容器をセット!
容器自体は、このような、2部のセットとなります。透明な容器は水を入れるところ、黒い蓋は種を入れる用です。
まず行うのは、水を入れること!透明の容器の印まで、たっぷり入れます。
続いて、蓋をセット。このとき、水が浮き出て、ふきこぼれやすいので、優しくやるといいです。
水は一箇所に集中しやすいので、指でならして、全面に均等になるように伸ばします。
最後のステップは、種撒き!袋のだいたい1/3くらいでしょうか?種をぎっしりと撒きます。
こんな感じの出来上がりです。これを、程よく日当たりのよい室内の場所に置きます。
あとは、毎日1回水を変えるだけ(この水交換は、カビ等が生えないためにとても大事!忘れないようにしてくださいね)。それ以外は放置です!
栽培記録:1日目
1日目では、仕込み日と比較してなん〜にも変わらないです。目が出るまで数日かかるので、我慢強く待ちます^^
栽培記録:2日目
アップでじ〜くり見てみると、球根?のような、緑色の種が2〜3個あるのがわかりますね。水をしっかり吸って、少しずつ成長している証です!
栽培記録:3日目
早くも、ところどころ可愛らしい黄色の蕾が見えてきましたね!
栽培記録:4日目
だ〜いぶむけてきました。
栽培記録:5日目
いよいよ、全面的に芽が出てきたのがわかりますね。
栽培記録:6日目
もじゃもじゃが増えてきました。
栽培記録:7日目
もじゃもじゃ倍増。葉っぱのようなものも現れましたね!
栽培記録:8日目
成長が進んでいます。
栽培記録:9日目
急に背が高くはり始めてきました。
栽培記録:10日目
ぐんぐんいっちゃうよ〜!
栽培記録:11日目
ここまできたらもうちょっとで収穫できるレベルです!横から見ると、ほら、ここまで背が高くなり、根もしっかり張ってきました!
栽培記録:12日目
収穫の一歩手前といったところ。
栽培記録:13日目
こちらが、芽が出てきてから3日目くらいのブロッコリースプラウト。一般的には、この3日目が最もすの栄養が濃縮されていると言われています。なので、このタイミングでの収穫が本当はベスト!
栽培記録:14日目
とはいっても、もうちょっと長さが欲しかったので、もう1日放置しました。ちょっとだけ伸びてくれましたよ〜!
根もご立派!
まずは全体量の1/3を採りました^^ 市販のブロッコリーとほとんど変わらない見た目です!(違うのは背の高さくらいでしょうか)
ハサミで茎を切って、料理に使っていきます〜♪
ブロッコリースプラウトのおすすめの使い方
ブロッコリースプラウトは、味が無味に近いため、とても食べやすい分類の野菜に入ります。
一番シンプルなのは、サラダにして、そのまま食べること!レタス代わりに使えます。もちろん、何もつけないと味がしないため、オリーブオイルやドレッシングなどをかけたりすれば、だいぶ高栄養なサラダがあっという間に出来上がりです!
※ブロッコリースプラウトは、油系と一緒に摂取をすると、「スルフォラファン」の吸収がより上手にできます。
レタス代わりということなので、サンドイッチなどに挟んだりしてもOK。
その他、スムージーにするのもいいですね^^ バナナ&緑野菜とのセットは王道です♡
なお、唯一おすすめしないのは、野菜炒めなどにすること。スルフォラファンやビタミンなどは熱を加えることで大切な栄養が半減してしまいます。もったいないですよね!
それから、忘れてはならないのが、食べるときに、しっかり噛むこと!噛むことで、スルフォラファンの細胞が壊れるのですが、そのおかげで栄養の吸収率がぐんと高まります。
ブロッコリースプラウトの自家栽培のメリット
今回は、ブロッコリースプラウトの自家栽培について、私の体験談をご紹介させていただきます。
ブロッコリースプラウトの栽培は、土も使わないため、手が一切汚れません。畑も必要なく、専用の容器だけ購入すれば、簡単に、家の中で行うことができます。
自分で栽培することのメリットは、農薬などを使用しないため、安心安全なお野菜に仕上がること。それから、種子を選ぶときに、「オーガニック」のものを自ら選択できること。
最後には、栽培時、最もスルフォラファンの濃度が高いと言われている「芽が出てから3日目」にて収穫ができることです。スーパーのブロッコリースプラウトは、ボリュームを出すために、収穫を遅めていますが、そのせいで栄養価はだいぶ下がっています。
デメリットは、容器と種をセットしてから、収穫までの期間が2週間弱とちょいと長めであること。スーパーだといつでも出来上がったものを簡単に購入できるので・・・せっかちな人は耐えられないかもです><笑
あとは、毎日水を入れ替えることや栽培が終わったら容器を洗うことなど、そういった手間がどうしても発生してしまいます。
でもでも、実際に自分で栽培をしてみると、野菜への愛着が深まるというか、なんだか農家になったような気分で、葉っぱ1枚1枚をありがたく美味しく食べることができます♡
子供がいる家庭は、食育や自由研究の材料になるし、一度やってみると結構おもしろいかと思いますよ〜^^