秋川牧園は有機野菜などが手軽にネットで注文できる有機野菜宅配サービスです。
有機野菜や無農薬野菜がメインであると思いきや、実は美味しく安心安全なお肉の商品にもかなり力を入れています。
秋川牧園のお肉、特に鶏肉はこだわりの餌と育て方が特徴で、そのため、スーパーの鶏肉と比較して味や硬さがぜんっぜん違います!
おおげさじゃない?と思ってしまった人、鶏肉は秋川牧園のものしか食べない私が、その味や安全性の話、それから調理方法まで、秋川肉の全てを徹底レビューします!
目次
有機野菜宅配のサービス秋川牧園とは?
まずは、秋川牧園にあまり馴染みがない方に、そもそも秋川牧園とは?について少しだけご紹介をしたいと思います。
秋川牧園は、山口県にある有機野菜や無添加食材を個人宅に宅配してくれるサービスです。
その歴史はなんと90年!1930年に創業され、少しずつ形や事業内容を変えながら今の姿になりました。野菜宅配サービスの中では、ダントツに古い会社です(ご参考までに:大地を守る会は40年、らでぃっしゅぼーやは30年もの)。
創業者の秋川房太郎は「農業は天職。口に入るものは間違ってはいけない。」を自身のモットーとし、食品の安全性を早くからうたい始めました。
まずは農産物のみ取り扱っていたものの、ファンが増え始めた結果、お肉や卵、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、冷凍食品までラインナップが増えていきました。
その最大の特徴はやっぱり出どころがはっきりした安心安全なものであること!
・野菜は全て有機または無農薬
・残留農薬をチェック、輸入品のポストハーベスト農薬(運送前に農薬を浴びさせること)は原則禁止
・鶏肉用の鶏は抗生物質などは無投薬、開放的農園で育てられている
・鶏肉の飼料は100%植物性
・遺伝子組み換え食品は徹底排除
オイシックス、らでぃっしゅぼーや、大地を守る会など、他にもこだわりの野菜宅配サービスはたくさんありますが、ここまで徹底しているところはありません。ピカイチのこだわりがあることがおわかりになったかと思います。
秋川牧園の歴史から商品の原料・作り方については、以前会社説明会に参加させていただいた際にとてもよく理解ができました!そちらの内容をコンパクトに別記事にまとめているので、もっと詳しく知りたいよ〜そういった方は是非こちらも見てみてくださいね♪↓
で、今回は、野菜ではなくお肉の話!秋川牧園は野菜がとても美味しいのはもちろん、私は野菜以上に鶏肉をおすすめします!なぜなのか?スーパーや他社の製品とはどう違うのか?次の章で詳しく語ります!
秋川牧園のお肉へのこだわり
安心安全なものを食べたい・・・そんな人が真っ先に思い浮かべるのが無農薬&添加物無添加の食品。しかし、生肉のところまでこだわってお買い物をする人はそんなにいないのではないでしょうか?
農薬や添加物が身体によくないということは誰でも想像ができますが、お肉も実は、畜産物の餌や育て方によっては毒になっていることもあるのです・・・恐ろしい話!
今回はあまり広げすぎず、鶏の話に特化していきたいと思います。
まずは餌の問題。一般的な鶏の餌にはどんなものが使われているのかをご存知ですか?一例ですが、GMOトウモロコシ、マイロ、大麦、ふすま、米ぬか、GMO大豆油粕、GMOなたね油粕、魚粉、肉骨粉などが挙げられます。
ここで気になるのが、GMO系と肉骨粉。
GMOはいわゆる遺伝子が組み換えされた原材料であるということ。遺伝子が組み換え食品は安く大量に生産できるメリットから、アメリカなどを中心に多くの国でフル活用されている技術です。しかし、その歴史はまだ浅く、食べ続けた人間の体にどのような影響ができるのかはまだ解明がなされていません。10年〜20年後、強い発ガン性がありますよ・・・そんな声明がでる可能性も大いにあるのです。
それから、あまり聞きなれない肉骨粉。肉骨粉には何が入っているのか?主な原料は・・・
・フェザーミール
→処理が済んだ鶏の羽が原料に
・動物性の脂脂
→肉系加工食品を製造する時に分離された脂肪分
・チキンミール
→鶏肉を処理した後に食用に使えない部位から油脂を抽出したもの
・血粉
→鶏や豚などの家畜の血液を収集して粉末にしたもの
鶏が鶏由来のものを食べている・・・しかもゴミにしかならない何だかわからないものを・・・ちょっと前に大スキャンダルになったBSE問題を思い出しますね。
生産者は、利益をより多く出せるように、安く効率的に餌を作りたい。そういった場合には、市場価値がゼロと言える処理後のゴミを活用するんですよね。スーパーの格安鶏肉に飛びついた人!それは、間違いなく、ゴミ餌を食べた鶏のお肉です。残念ながら、スーパーの鶏肉のパッケージには、生産場所くらいしか記載がなく、どんな餌を食べて育って鶏であるのかまでは明確ではありません。
だからこそ、これらの原料を徹底的に排除している信頼できる会社を見つけて、そこから買うことが大事になってくるのです。
秋川牧園では、飼料にどんな原料が使われているのでしょうか?主なラインナップはこちら↓
・Non-GMOとうもろこし
・Non-GMO大豆油粕
・Non-GMOきな粉
・Non-GMOなたね油粕
・米ぬか
・マイロ
・ふすま
・飼料米(自社開発の米ベースの飼料)
先ほど登場した遺伝子組み換え(GMO)のものや謎めいた肉骨粉は使われていません。飼料は動物性ではなく100%植物性由来の原料であり、その中でも30%が米ベースの飼料米です。
これであれば、パッケージに飼料の内容が記載されていなくても大丈夫。信頼を持って購入することができます。
続いて飼育環境の話。鶏は鶏舎で育てられていますが、一般的な鶏舎がどういうものなのか知っていますか?写真があるとわかりやすいかと思います!
真っ暗闇であるに加えてとにかく狭い・・・この環境に鶏たちが、足の踏み場がないほど、満員電車のように詰め込まれているのです。ほぼ動けない状態なので、ストレスがめちゃくちゃ溜まり、共食いに至ることもあるのだとか・・・もう涙が出そうですよね><
でもなんでそんなひどいことをするの?もともと動物を虐待したいからとかそういった理由ではなく、またもや効率の話が出てきます。要は、電気をつけないことで鳥目の働きを鈍くし、動かなくさせることが狙い。動かないことで脂肪が多めについた、市場に求められているお肉が出来上がるのです。
このように、一般的な鶏は、窓が一切ない暗く、密度が高い空間(1坪あたり50羽以上が存在する)で短期間に渡って(飼育期間は45日前後)、遺伝子組み換えや肉骨粉の動物性を食べながらぶくぶく太りながら育てられていくのです。さらには、鶏たちが互いに病気を移し合わないように、生まれた瞬間から抗生物質などの薬を投薬(予防接種的な感覚で)。
日本のほとんどの鶏肉生産者さんがこのような環境で鶏を育てていますが、これもまた卵や鶏肉のパッケージには一切に記載がされていない情報です。
(私は、スーパーで卵と鶏肉の商品を手にするとすぐさま上記の写真が頭をよぎります。知ってしまったからにはもう頭から離れない・・・)
なお、秋川牧園の鶏の飼育方法を知ったときにはなんだか肩に重荷が抜けたような気がしました!
・開放型の鶏舎
→たっぷりと外の光が入る鶏舎
・薄飼
→1坪35羽以下が原則
・長期間飼育
→60日以上の飼育が原則
・抗生物質は原則不使用
開放型鶏舎のイメージはこんな感じ↓
うんうん、人間的な環境!鶏たちが「主人、愛してるぜ〜」と目で訴えてるような気がします(笑)。
このように、秋川牧園は、「アニマルウェアフェア」(家畜が人間的・健康的な飼育環境で育てられているという概念)に力を入れており、アニマルウェアフェア協会の認証も取得しています。
最後に、加工品の話。秋川牧園では生肉と加工肉(味付け済み、調理済の冷凍食品)の2種類が購入できます。
生肉に関する安全性へのこだわりは十分にご理解いただけたかと思いますが、それが加工品になえると今度は添加物の話が浮上してきます。
一般的には、お肉を加工して販売するとき(例えばチキンナゲットや唐揚げなど)に様々な添加物が使われます。主な理由には、味付け効果、食感をよくする効果、見た目をよくする効果、保存料を入れて賞味期限を長くする効果、などがあります。
一般的なチキンナゲットのラベルを見てみると・・・カタカナがついた身元不明な化学物質が使われていることがわかりますね。なお、亜硝酸ナトリウムやソルビン酸、安息香酸などには発ガン性が認められています。
手軽さと引き換えに、知らぬ間に恐ろしい添加物を食べてしまっているのです。
秋川牧園は、STOP添加物!を訴えており、加工品には家庭で使うようなシンプルな調味料のみ使用されています。なので、自身で家庭でチキンナゲットを作った場合と全然変わりません!
それから、使われている揚げ油も安く質が悪いコーン油ではなく、身体に良い効果があるなたね油が活用されていたり、1つ1つの調味料もワンランク上。いろいろと工夫されているということが伝わったのではないでしょうか?
いかがでしたか?秋川牧園がどこまでこだわっているのか?スーパーの鶏肉と何が違うのか?を理解いただけたのではないかと思います!
では、実際にどんな商品があるのか?次の章で注文し、調理してみた・食べてみた感想をご紹介します^^
秋川牧園の冷凍食品が到着!調理してみた!
秋川牧園の通販サイトには、週替わりで20品前後の冷凍食品が販売されています。
定番のチキンナゲットや唐揚げ、フライドチキンや焼き鳥に加えて、角煮やスープ、グラタンや茶碗蒸しなども度々登場します。
全て冷凍品なので、一度に多めに注文して冷蔵庫にストックしておくと、急なお出かけ時や忙しい時のお弁当作りに便利♪私は月1程度で6,000円以上のまとめての注文をしています。(6,000円以上の注文で送料が無料になりますよ!※東日本と西日本にお住まいの場合)
今回は鶏肉系の冷凍品豪華6種類を注文!どんな商品が来たのか?1つ1つじっくりとご紹介させていただきます♪
お待ちかねの食材が到着!
指定した日程にてこのような段ボールに入って到着。(秋川牧園では配送の指定が日程・時間帯ともにできます)クール便です。
開けてみま〜す!資料がひょっこり。
秋川牧園を紹介するチラシと明細表。(新しい会員ではないけど、なぜか「新しく入会されたあなたへ」のチラシがインしていました^^;笑)
続いて続いて、メインの食材たち!ぷちぷちに包まれた状態でぎっしりぎっしり詰められていました。全部細かく見ていきますよ〜!
若鶏塩麹漬け↓
原材料:鶏肉、清酒、生姜ペースト、塩麹、ごま油、砂糖
骨つきてりやきチキン↓
原材料:鶏肉、砂糖、醤油、発酵調味料、はちみつ、にんにくペースト、生姜ペースト、玉ねぎ
チキンバー↓
原材料:鶏肉、鶏卵、醤油、砂糖、ばれいしょでん粉、清酒、食塩、小麦粉、ガーリックパウダー、パプリカパウダー、ブラックペッパー粉末
若鳥手羽元ゆずこしょう焼き↓
原材料:鶏肉、ゆずこしょう、醤油、食塩、清酒、発酵調味料
チキンカツ(のり塩風味)↓
原材料:鶏肉、ホワイトペッパー粉末、食塩、衣(小麦粉、鶏卵、小麦粉、あおさ粉末、食塩、ばれいしょでん粉)、なたね油
チキンカツ(和風にんにく醤油)↓
原材料:鶏肉、生姜ペースト、発酵調味料、にんにくペースト、砂糖、清酒、醤油、にんにくps―うと、レッドペッパー粉末、食塩、衣(小麦粉、鶏卵、パン粉、乾燥パセリ)
家庭にあるような、シンプルな原材料と調味料のみ使われていることがわかりますね。自前では作らない味付けのものもあり、ちょっと珍しいものが買えて嬉しい♡それから、鶏肉になった鶏も、人間的な環境で育った鶏たちであることがわかってるし、気持ちよく食べることができますね♪
調理してみた!
それぞれを調理しました!調理方法は、レンチンまたはフライパンで焼くのいずれか。事前解凍が不要な商品がほとんどなので、冷蔵庫から出してすぐに使うことができます。レンチンだと3分前後で完成しちゃうし、フライパンを洗う手間も省けるのでおすすめ〜♪
若鶏塩麹漬け↓
お肉がとにかく柔らかい!奇跡的な柔らかさです♡それから、塩麹がしつこくないですね〜。さっぱりしているので、子供からお年寄りまで楽しめると思います!
チキンカツ(和風にんにく醤油)↓
口に入れてみてまずでてくる言葉は、柔らかい!ということ。こんなに口の中でとろけてしまうほどしっとりした鶏肉はなかなか食べる機会がないかと思います。味付けもちょうど良く、ぱっくぱくいけちゃう危ないやつでした。
若鳥手羽元ゆずこしょう焼き↓
柔らかみとゆず胡椒がしっかりと効いた感じがとってもバランスが良いです。骨があるので、ちょっと食べづらいと感じる人もいるかもしれませんが、味に関しては本当におすすめです!
骨つきてりやきチキン↓
見た目てっかてか☆皮も身もいい感じにしっとりしており、照り焼き感も抜群!がっつりお肉を食べたいときには大満足できる1品です♡
チキンカツ(のり塩風味)↓
こちらは、ちょっと軟骨に近いコリコリした食感。他の鶏肉たちと比べると少し固めです。味付けはほんのりとしたのり塩味。優しめなので、幼児向けのお弁当なんかにも合うかと思います。
秋川牧園の無投薬の鶏肉まとめ
今回、野菜宅配サービスの秋川牧園では定番の有機野菜ではなく、冷凍食品の鶏肉の加工品を注文してみました!
最大の特徴は、その柔らかさ!大げさではなく、スーパーのお肉には出せないとろける食感です。一度この贅沢な味を体験しちゃうともうスーパーのお肉に戻れなくなる・・・
それから、味付けが薄めなところも個人的には高評価のポイントでした。小さなこどもからおじいちゃんおばあちゃんまで、家族みんなで美味しく食べられます。
味がいいというのはもちろん、何よりのメリットは安全性がしっかりと保証されていることにあります。鶏の育て方・飼料への強いこだわりと添加物を使わないといった頑固な意志に私は大変共感しました。
妊娠や出産を機に食べるものに気をつけるようになった、子供にはなるべく安全なものを食べさせたい、アレルギー持ち、化学物質過敏症など、こんな人には特におすすめしたいですね!
最後に大事なところ!お値段の話。正直、g単位に換算すると秋川牧園の食材は高いです。今回の注文品のお値段を見てみると・・・
・チキンカツ【和風にんにく醤油】(500g):1,045円
・チキンバー(200g):460円
・若鶏塩麹漬け(150g):362円
・チキンカツ【のり塩風味】(150g):405円
・手羽元ゆずこしょう焼(250g):563円
・骨つきてりやきチキン(300g):689円
こちらに、送料365円が加わり、注文の合計金額は4,925円となりました。結構な量を頼んでいるというのもありますが、スーパーで買ったら半額ほどです。
秋川牧園は、コープなどの生協系野菜宅配サービスと比較すると決して安いサービスではありませんが、野菜宅配サービスの中でも安全性はピカイチ。ある程度の出費を覚悟してでもとにかく安心安全なものを購入したい!こんな方は満足して利用することができるのではないかと思います。
まだ秋川牧園をトライしたことがない人は、初夏限定で頼める料金がお得なお試しセットがあります。野菜・お肉・乳製品のセットと今回のような冷凍食品が一式入ったセットの2種類から選ぶことができます。こちらは、値段的にだいぶ安く設定されているので、たとえ入会予定がなかったとしても、とりあえず頼んでみるとトクかと思いますよ(笑)。
・秋川牧園のお試しセットを見る
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以上、秋川牧園の冷凍食品レビューでした!読んでいただきありがとうございました!^^
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