ポーランドの伝統料理、茹で餃子の「ピエロギ(Pierogi)」とは?ピエロギのおすすめレシピや歴史をポーランド人が語った!

ポーランド伝統料理のピエロギPierogiのおすすめレシピと歴史12

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こんにちは^^ 私は、日本在住20年以上の、日本を愛するポーランド人です。

普段は、ブログ「野菜人」で有機野菜や無添加食品を始めとする、世界のオーガニック事情を発信していますが・・・そういえば、まだ私の母国の伝統料理について紹介できていなかったな〜とふと気づき、ポーランド料理に関する記事を書くことにしました♪

伝統的なポーランド料理といっても、幅広。全て一気に・・・となると無理が生じるので、第一弾としては、ポーランド料理といったら誰もが間違いなくまずこれを連想する!(日本料理に例えると「寿司」でしょうか)、茹で餃子である「Pierogi(ピエロギ)」をご紹介させていだければと思います!

日本ではまだなかなか聞きなれない「Pierogi(ピエロギ)」ってどんな料理なの?す?作り方は?アレンジレシピは?誕生秘話は?

Pierogi(ピエロギ)について、さくっと学びたい方は是非是非一読していただけると嬉しいです♪

この記事を書いた人
初めまして^^ 秋本マグダレナと申します!
野菜ソムリエ、野菜コーディネーター、食育実践アドバイザー、オーガニックアドバイザー、スーパーフードプランナーなど複数の資格を持つ働く2児のママです。これまで、日本で展開している多くの野菜宅配サービス(大手から個人農家さんまで)を利用し、その実体験、宅配会社・実会員へのインタビュー、生産者さんとの交流を通じて、野菜宅配の知識を極めてきました。公式サイトを通じてだとなかなか解読が難しい情報を、ユーザーさんのリアルな口コミと合わせて、わかりやすくご紹介します

もくじ

ピエロギ(Pierogi)の正体は?お肉や野菜が入ったもちもち茹で餃子!

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ピエロギ(Pierogi)は、上記の写真にあるような、見た目が極めて餃子に近い料理です。

小麦粉を使って作ったもちもちした皮にいろんな具材を入れ込んでアレンジします。

完全に茹でたものもあれば、カリッカリに焼いたものまで、中身の具だけではなく、調理方法も様々。

ポーランドでは、主にメインディッシュとして食べられることが多く、特に、クリスマスには必ずしもどこの家庭にも登場します。

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ポーランド人のほとんど料理好きということもあり、多くがピエロギを家庭で作りますが、街に出ると、ピエロギ専門のレストランも数々。

最も有名なのが、旧市街などを中心に出店しているZapiecek(ザピエツェク)♪ピエロギ以外の他のポーランド料理の取り扱いもあり♪そして、何より、内装が可愛いのです〜♡↓

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ピエロギ(Pierogi)の歴史・誕生秘話

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では、なぜ餃子みたいな何かがポーランドの伝統料理になったのか?さくっと、その歴史について語らせてください。

ポーランド人の多くは、ピエロギはポーランドで誕生した!と思いがちなのですが、ピエロギは、他の国(イタリア、ロシア、ウクライナ、イスラエル、メキシコ、中国など)でも従来より存在していた、ラビオリのような、パスタ麺に具材を包んで作られた料理が由来になっています。

ピエロギのゆかりの土地は実は意外な中国。そう、この中国が最も古くよりピエロギ風の料理を開発したのです。なので、いわゆる、中国の「餃子」がピエロギの原点となるのです。

ピエロギがポーランドで初めて食べられるようになったのは13世紀頃の話で、ポーランド人のカトリック神父Jacek Odrowążが、中国からウクライナに渡ったピエロギ風レシピに感激を受け、ポーランドに輸入してきたと言われています。

中国から直でポーランドに入ってきたわけではなく、他のヨーロッパの国経由でアレンジされた形で入ってきたということですね。

当時、ポーランドはとても貧しい国であり、Jacek Odrowążは自家製のピエロギを作り、教会で配っていたという記録が残っています。

当時は、ピエロギは特別な料理という位置付けを持っており、クリスマスや記念日など限定で振舞われていました。

形も、今と同様の餃子風ではなく、大きものから小さいものまで存在し、結婚式、お葬式、クリスマス、イースターなど、それぞれのイベントごとに見た目と具材を変えて出されていました。

現代では、ピエロギの見た目はだいぶ統一され、食べる機会も、お祝い事に限られず、一般の食卓で出回るようになりました。また、昔と比較して、アレンジレシピも増え、様々な形で親しまれるようになりました。

ピエロギ(Pierogi)のおすすめレシピ

この、謎に包まれたポーランド餃子「ピエロギ」には一体何が入っているの?定番の具材からちょっと凝ったものと、中身は様々!!

・ザワークラウトとキノコ(←定番中の定番がコレ)
・肉
・じゃがいも
・そばの実
・ほうれん草
・チーズ
・フルーツ(フルーベリー、ラズベリー、イチゴなど)

などなど。しょっぱいものからデザート風の甘いものまで存在します。

ピエロギの生地も、定番の白い小麦粉だけではなく、全粒粉、ライ麦、コーン粉、米粉、そば粉などを活用する場合もあります。

なので、ベジタリアンやビーガンの人、グルテンアレルギーの人でも楽しむことができます^^

最も多くのピエロギは茹でて作られますが、中には、ふんだんな油でかりっかりに揚げているものも。

種類が豊富なことから、もうピエロギに飽きたよ!といった人はいないくらい、アレンジできる面白さがピエロギの特徴となるのです。

ポーランド人のフードブロガーが語るピエロギ(Pierogi)のおすすめレシピ3選

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ピエロギってどうやって作るの?作り方は、大きく分けて、生地と具材といった2種類でわかれます。

ピエロリ生地のレシピ【定番の小麦粉を使用】(約50個分)

材料
・小麦粉・・・500g
・バター・・・大匙2
・塩・・・大匙1
・卵・・・2個
・お湯・・・150〜200ml

レシピ工程

① パンこね台を用意して、そこに小麦粉、バター、塩、卵を入れて、ナイフで切るように混ぜる。

② ある程度混ざってきたら数回に分けてお湯を入れる。生地が冷めてくるまで、引き続きナイフで混ぜ混ぜ。

③ 生地が熱くなくなってきた段階で、手ごねにシフト。10分ほど全体をしっかりこねる。※生地がぱさつきすぎている場合はお湯をもうちょっと加えてみて!逆に、どろどろすぎた場合には、小麦粉を足してください。

④ 生地がちょうど良い弾力になったところで、丸めて、ラップをして15分ほど部屋で寝かせる。

生地はこれで完成です!あとは、具材を何しようかな〜と考えて、小さく形成した平たい丸に包んでいくだけ^^

【アレンジレシピ①】サワークラウトとキノコ
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材料
・サワークラウト・・・800g
・干しキノコ・・・60g
・玉ねぎ・・・2玉
・油・・・大匙7
・ローリエ・・・1枚
・オールスパイス・・・小匙1/2
・砂糖・・・小匙1
・塩・・・少々

レシピ

① ボウルにたっぷり水を入れて、干しキノコをイン。半日(12時間ほど)水に浸す。

② キノコを取り出し、みじん切りにする。浸していた水は、サワークラウトを茹でる用に使うため、とっておく。

③ 玉ねぎをみじん切りにする。

④ フライパンに油大匙7を入れて、弱火で10分ほど、しんなりするまで玉ねぎを炒める。

⑤ フライパンにキノコを入れて、一緒に2分ほど炒める。

⑥ サワークラウトの水気をしっかりとってから、みじん切りにする。

⑦ 大きめの鍋にみじん切りにしたサワークラウト、⑤の炒め玉ねぎ&キノコ、②の干しキノコの浸し汁、ローリエ、オールスパイス、砂糖、塩を入れて、中火で30分ほどぐつぐつ煮込む。

⑧ 煮込み作業が終わったら、再び空のフライパンに戻し、水が完全に沸騰するまで、適度に混ぜながら炒める。冷めるまで待つ。

ここまでが具材作り!

ここからは、事前に作って、置いておいた生地を形成して、具を包む作業。

ピエロギ生地を、綿棒などを使って、薄く、平べったく形成する。ポイントは切れない程度になるべく薄〜くすること!(生地を極力薄くしたほうが食感が美味しいので^^)カップなどを使えば綺麗な丸の形に出来上がります!

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こちらの生地を片手に持って、もう片手で具材を適量すくい、餃子の皮を包むように閉じます。

これをひたすら繰り返すという、10個目くらいから地獄に・・・><笑

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ピエロギの形成が完了したら、今後は茹でる作業!鍋に水を沸騰させて、塩少々とピエロギを入れます。

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5分ほど、ピエロギが表面に浮き上がってくるまでぐつぐつ。

こちらで、念願の手作りピエロギが完成ですよ〜〜〜♡

【アレンジレシピ②】そばの実とリコッタチーズ
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具材
・そばの実・・・200g
・リコッタチーズ・・・200g
・卵・・・1個
・塩・・・小匙1/2

作り方

① そばの実を、柔らかくなるまで、お湯で20分ほど茹でる。

② 茹で上がったら、暖かいうちに取り出し、リコッタチーズ、卵、塩を入れてしっかり練る。

あとは、アレンジレシピ①でご紹介したように、生地に包んで、茹でれば完成です!

ちなみに、そばの実とリコッタチーズ版のピエロギは薄味であることから、人によっては無味?!美味しくない?!を感じてしまう場合も。

その場合には、フライパンでバター40g程度とパン粉20g程度をカリカリに炒めたものを上からかけるとパンチが増しますよ^^

【アレンジレシピ③】ブルーベリー
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材料:
・ブルーベリー・・・500g
・砂糖・・・大匙3

作り方工程

① ブルーベリーに砂糖を入れて、潰れないように丁寧に混ぜる。

② あとは、ピエロギ生地に包んで、他のレシピと同様に5分ほど茹でるだけ。

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こちらは、日本人にはまず考えられない、甘いデザート餃子です。

そのままだとややパサパサしてしまうので、砂糖少々を練りこんだヨーグルトや生クリームを上からかけてあげると、まるで高級クレープ!のような贅沢なデザートができあがり♪

ちなみにポーランド人は、フルーツ入りのピエロリはデザートではなく、メインディッシュとして食べる習慣があります。

ピエロギ、気になる!でも自炊には自信がない・・・そんな場合は通販でお取り寄せしても!!

ピエロギ、なかなか美味しそうではないか!そう感じたけど、本当に自分で作れるのかな・・・?だいぶ手間もかかるみたいだし・・・なかなか自信がないあなた!
(ちなみに私は、一度作ると踏み切ったら大量製造!ジップロックに入れて冷凍しています)。

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日本には、ポーランドレストランが静岡に1店舗しかなく、なかなか外食としてピエロギを楽しむことができませんが、直近で、楽天やアマゾン、またあの大手スーパーコストコでも冷凍のレトルトピエロギを購入することができるようになりました!

まだまだ種類は少なめですが・・・

ネット通販で手に入るのは、ソーセージなどで有名なメーカー「わたせい」のもの(こちらのピエロギの製造にはポーランド人である私の友人が携わっているので、味に関しては保証ができます!)

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※こんな感じに、綺麗にパックされた状態で届きます↓
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それから、コストコの輸入品の以下2点です↓
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店舗に関しては、もちろん、日本の一般スーパーや輸入品店などでも取り扱いはなく、唯一の販売店はコストコとなります。

自家製はハードルが高いよ!といった方、とりあえず一口ピエロギを試してみたい方、そんな方は、まずは通販でのお取り寄せが良いかと思います^^

ぜひぜひ一緒にポーランド料理の良さを広めましょう♪♪

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野菜宅配まとめ-野菜人.com編集部
野菜人.com編集部は、野菜ソムリエやオーガニックアドバイザー、管理栄養士などの「食」の専門家が情報の精査を行っています。本当においしい食材やオーガニック野菜、無添加食品、実際に体験した便利な宅配サービスを調査し、有機野菜の基礎知識、サービスの選び方や客観的な比較、お得な情報を分かりやすく解説します。