あなたは、生協のパルシステムを知っていますか?
今回は、首都圏を中心とする地域で宅配事業を行っている、パルシステムに行き、どんな会社なのかを取材してきました。
生協の宅配パルシステムに取材をしに、東京都の新宿区大久保にやってきました。
ここにパルシステム生活協同組合連合会の、東新宿本部があります。
7階建てのビル全てがパルシステムです。
まずは受付のある2階へ。
待合室の壁には、パルシステムのポスターがずらりと並んでいます。
受付を済ませ、取材させて頂ける部屋に案内していただきました。
パルシステムの担当者インタビュースタート!
※写真右側の方がパルシステムの担当者さんです。
【野菜人】
よろしくお願いします。
早速ですが、パスシステムの宅配サービスの他社との違いを教えて頂けますか?
【パルシステム】
パルシステムが他社と決定的に違うところは、消費生活協同組合(生協)と言う事です。
(参考:消費生活協同組合(生協)とは-厚生労働省)
生協は消費者1人ひとりがお金(出資金)を出し合い、組合員となり、協同で運営・利用する組織です。
宅配事業を行っている多くの会社は株式会社です。
こんなことをやりたい!こんな商品を売りたい!と思えば、会社の判断で始めることが出来ます。
生協は消費生活協同組合法という法律に基づき設立される法人で、組合員が資金を出し合い、運営しています。
そのため、職員だけでなく、組合員の合意があってはじめて商品を作る事が出来るのです。
これは、利用している組合員のみなさんの声を商品やサービスに反映させやすいということでもあります。
生協だから出来ることかもしれません。
【野菜人】
株式会社と生活協同組合では、かなり違いがあるのですね。
続いて、パルシステムの事業の特徴についても、教えて頂けますか?
【パルシステム】
事業で特徴的なのは、カタログが2つあることです。
まず、1つ目が『コトコト』
お子さんがいる家庭を対象にして、ボリュームのある商品を多く掲載しています。
2つ目が、『きなり』
『子育て』を終えられた方を対象にしています。
少ない量でいいので、美味しいものを食べたいと考えている方向けです。
どちらも、同じ週に配付し、どちらかを選んで注文して頂いております。
【野菜人】
カタログの中に、コア・フードやエコ・チャレンジと書かれている商品がありますが、これはどの様な意味があるのですか?
【パルシステム】
まずは、コア・フードの野菜から説明させて頂きます。
コア・フードと記載されてる野菜は、基本的に有機JASの規格と同じ野菜です。
有機JASとは?
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査し、その結果、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
この「有機JASマーク」がない農産物と農産物加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。
ただ、この有機JASの認証を取るためには、多くの時間とお金がかかります。
そのため、産地の規模によっては、経営的に採算が合わない場合があります。
そのため、パルシステム独自基準をつくり、有機JASと同じ、またはそれ以上の野菜をコア・フード・ブランドとして販売しています。
ちなみに、コア・フードは野菜や米だけではなく、加工品やお酒、水産品などにも使われています。
それぞれ基準があり、加工品には加工品の、水産品には水産品の基準があります。
続いて、エコ・チャレンジですが、これは野菜だけに使っています。
特別栽培農産物の基準にプラスして、除草剤不使用・土壌くん蒸剤不使用などの基準を追加し、特別栽培農産物以上の野菜をエコ・チャレンジとしています。
特別栽培農産物とは?
その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。
【野菜人】
かなりきびしい基準にしているのですね
【パルシステム】
確かにそうかもしれません。
でも、だからこそ、消費者である皆様に良い商品を届けるために、農家さん方と一緒になって頑張っています。
【野菜人】
素晴らしい考え方ですね。では、その中でも、どの野菜が人気ですか?
【パルシステム】
抜群に、トマトに人気があります。特にミニトマトです。
今の時期だと、週に8万パックは出るので、とても人気があります。
その次には、葉物野菜が人気です。
【野菜人】
今日は、取材させていただき、ありがとうございました。
最後にこのサイトを見ている方にメッセージを頂けますか?
【パルシステム】
他社との違いとしましては、パルシステムには、産直4原則があります。
パルシステムの産直四原則
・生産者、産地が明らかであること
・生産方法や出荷基準が明らかで生産の履歴がわかること
・環境保全型・資源循環型農業をめざしていること
・生産者や組合員相互の交流が出来ること
環境保全型資源循環型農業を、一緒になって作っていくのが一番の違いだと考えています。
消費者様とも交流を行いますし、生産者との距離が近いので、信頼と安心感があります。
生活に密着した商品を取り揃えており、その中でも、鮮度と味・生産者にこだわって商品をお届けしています。
もし興味があれば、ぜひパルシステムを使って頂きたいです。
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